みらい21かなる - 社会福祉士 山眞弓

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足の指

 

大正2年生まれの父親は、身長も160位だったか、猪首(いくび)であだ名も牛(べご)だったけど、徒手体操と言っていたが、名手で国体にも出たとかいう人だった。

 

この父は、奥眼(おくまなこ)で視力があった。それで朝、立ってネクタイを結びながら足元に広げた新聞を読む。さらに足の指で新聞をめくる。足元の脱ぎ捨てたふんどしやら、何やらを足指ですくい上げて片付ける。

 

縁側を歩きながら、散らかっている手ぬぐいなども、ひょいと足指でつまんで、すくい上げて片付ける。類人猿みたいだったと今になって笑う。

 

私の故郷は、今は放射能まみれだ。細々と畑を耕し、無農薬の野菜が届いたものだが、今年のお中元もまだしていない。お返しは、米、畑からのものみだ。田んぼの米はどうなるのだろうか。育った稲の青さを渡る風が香る季節である。

 

こんな時こそ、体力と思って、私は父を懐かしみつつ、ハンカチを床に広げてすくい上げて片付けるリハビリに取り組んでいる。私の足指は抗がん剤の副作用でしびれているから。

一つ一つできる事を積み重ね自分にできる事をするんだ。足指も随分と働く。

| ふるさとの暮らし | 10:38 | comments(0) | - |









 
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かなる(canal)は「運河」と言う意味です。以前の目黒川に面した6階の事務所から眺めると、目黒川がちょうど足下を流れているように見えて、まるで運河の上にいるようでした。それでベニスのグランカナールのイメージと重ねて、私達の事務所がいろいろな情報や物資を運び込むよう、21世紀の運河になるようにと名付けたものです。