みらい21かなる - 社会福祉士 山眞弓

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まわり道
今の子供達には通学路というのがあって、それ以外の道を通ると人目の無い所で犯罪に巻き込まれる。親の送り迎えもあるようで、みんな通学路を集団で歩く事、そのメンバーも決まっているのだろう。

私が子供のころは、田舎だし、何処を歩いても構わなかった。朝はそんなわけに行かないけれど、帰り道は色々と道草というのか、大川沿いの道、反対河原の道、畦道、山道、沢道、線路沿いなどと気分次第で色々な別道を友達と歩いて帰る。時には遠出してあちこち見当外れの集落を歩き回って帰る。

 

ああ、ここがだれだれちゃんの家だったかと思ったり。そんな子供を見ても誰も不思議に思わなかったのか、思われても気が付かなかったのか。全くのどかなものだった。

 

沢沿いの小道を抜けると、知った場所にでてみたり。胡桃の大木の下で雨宿りしたり。沢の上を走る用水路の樋の上を這って渡ったり。高学年になっていても通学も下駄履きだから濡れたってそんなに困らない。都会から転校してきた友達が感心していた。

 

沢の底からよじ登って、顔をだすと、ぱっと視界がひらける。やれやれ。

 

今都会はみんな同じ風景。四角いコンクリートのビルが並んでいる。ふるさとでは花渕山は西、大川は東に流れてゆく。何処の家の庭も、木も、畑も全部違う。そして土の臭い、草の臭い、木肌の臭い。蝉の声、沢の音。

 

ある日、河原沿いから山道にぬけたら、カタカタカタ、パタパタパタと音がする。立ち止まって見上げたら、すぐ頭の上で大きな蛇がとぐろを巻いた尻尾の先で、堅い葉っぱを叩いていた。

 

息が止まるほど驚いて、逃げて、逃げて、走って逃げた。
 遠い、遠い、今は昔、あの夏の日のこと。

| ふるさとの暮らし | 21:57 | comments(0) | - |









 
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かなる(canal)は「運河」と言う意味です。以前の目黒川に面した6階の事務所から眺めると、目黒川がちょうど足下を流れているように見えて、まるで運河の上にいるようでした。それでベニスのグランカナールのイメージと重ねて、私達の事務所がいろいろな情報や物資を運び込むよう、21世紀の運河になるようにと名付けたものです。