みらい21かなる - 社会福祉士 山眞弓

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かきまめ畑

「はとこ」から故郷の新米が先程届いた。東北の農家はコメを作っても昔のように安定した生活は望めないのが昨今の米の価格である。肥料代が出れば、田んぼを荒らしたくないから作ると。そこで放射能禍を生きている。

 

「はとこ」とは、小学2年か3年ごろだと思う、自転車をこぐ練習を一緒に頑張った。

 

故郷の家々には、重い大きな鉄製の自転車が一台、そして重い大きな板性のスキーが一双あった。自家用車など想像もできない時代の大切な移動手段である。子供らはそれを乗りこなす事になる。

 

子供の背丈ではサドルに届かないので、サドルととハンドルの中央部と前ギヤ―の三点を結ぶ大きな三角形の中に片足を入れて漕ぐ、「三角乗り」の練習となる。

 

私達は同い年だが、その「はとこ」に誘われて、まだ舗装されていない土埃(つちほこり)舞い立つ国道に立ち、大きな自転車相手にこぎ出す。そんな子供達にかまっている大人はいない時代、膝小僧は傷だらけ、手足も引っかき傷、赤チンキを塗り塗り、かさぶたを剥がし剥がし、練習に励んだ事を思い出す。

 

男の子だから「はとこ」の方がずーっと早く乗れるようになり、私は「はとこ」の叱咤激励でやっとこさ乗れた。

 

思い出すのは、何度もかきまめ(エンドウ豆)畑に「むくれ落ちた」事、そのピンクの花、エンドウ豆のつるが這い上るための笹竹の枝に、頭から落ちては顔中引っかかれた事である。

 

「むくれ落ちた」後、あの大きな自転車をどのようにして引き揚げたものやら、器用で機転の利く「はとこ」の指揮で、えっさえっさと頑張ったのであろう。

 

ああ、あの頃の、あの日々の、土埃(つちほこり)舞いあがる国道のかなたは、はるか遠く霞たなびく美しい故郷の空であった。

| ふるさとの暮らし | 19:53 | comments(0) | - |









 
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かなる(canal)は「運河」と言う意味です。以前の目黒川に面した6階の事務所から眺めると、目黒川がちょうど足下を流れているように見えて、まるで運河の上にいるようでした。それでベニスのグランカナールのイメージと重ねて、私達の事務所がいろいろな情報や物資を運び込むよう、21世紀の運河になるようにと名付けたものです。