みらい21かなる - 社会福祉士 山眞弓

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日本人の暮らし

昔話や絵本を読んで聞かせていても、今の幼児にはいちいち説明をしないと、その筋書きを理解させる事ができない。おむすびころりんも、ネズミの餅つきも、もも太郎も、はなさか爺さんも、浦島太郎も。

 

私達の時代、子供は生活の実感として昔話の登場人物の行く末を想像して喜んだり、悲しんだりだった。生活の中に土間があって、いろりの火も知っていて、芝刈りも体験済み、洗濯も川ですすぐ。目出たい時、人の出入りの時、餅をついて近所中に回した。ぺったんぺったんお餅つきである。

 

田植え、稲刈り、脱穀も昔ながら。昔ながらの農具を納屋から運び出して使う祖母の脱穀する姿、豆の殻を箕で吹き飛ばす傍らで遊んでいた。社会科の教科書の鎌倉時代の挿絵の農具がまだまだ健在で、どう使うのか分かって眺めていた。

 

冬は雪の中、重い荷物をうず高く背中に背負い上げて、赤げっとの4、5人が列をなして雪原を歩いてゆく様が目に浮かぶ。

 

それがもう、農具も、機織りも、竈も、餅搗き臼も、全部機械に変わって無くなり、博物館、資料館に入ってしまった。何十世代と続いていた農村の生活は、ほんの一代で変わったのだ。農村に暮らす人がほとんどだった日本人の、その生活がすっかり変った。

 

昔話も、説明が必要となり、人情もかわった。良くも悪くも急テンポで変わった時代を生きてきた私の世代は、民俗学的資料となってしまいそう、私などはその最たるものだ。

 

雪の舞う東京の空の下、故郷の、樽の中、凍った汁から掬い上げた、冷えた小さい漬柿の実の冷たさ、そしてすこし甘かった事が思い出される。

| ふるさとの暮らし | 15:54 | comments(0) | - |









 
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かなる(canal)は「運河」と言う意味です。以前の目黒川に面した6階の事務所から眺めると、目黒川がちょうど足下を流れているように見えて、まるで運河の上にいるようでした。それでベニスのグランカナールのイメージと重ねて、私達の事務所がいろいろな情報や物資を運び込むよう、21世紀の運河になるようにと名付けたものです。